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神田を歩く落語の道

2019年2月1日

1年前、インフルエンザにかかり、苦しい思いをしましたが、

今年は、いまのところ大丈夫な幡谷です。

このまま春を迎えたいです。

 

何年か前に、一時期落語を聴いていたのですが、

最近また落語を聴くようになりました。

「昭和元禄落語心中」の漫画がアニメ、ドラマ化され、

若い人たちが多く寄席に足を運んでいるそうです。

 

落語演目の舞台に、よく神田、日本橋界隈が出てきます。

その中で「千両みかん」という話があります。

 

お店の若旦那が床に伏せっています。

理由を聞くと「みかん」がどうしても食べたいとのこと。

仰せつかった番頭は安請け合いをし、

みかんを買いに行こうとしますが、季節は「夏」。

番頭の行方は、みかんは無事手に入るのか…。

 

番頭がみかんを探しにいく場所が今の淡路町界隈です。

ここは「神田果物市場発祥の地」で、

江戸・明治・大正時代に大きな果物市場があったそうです。

神田青果市場発祥の地 (※HPより)

 

現代では旬はあるものの時期を問わず、果物を手にすることができます。

しかし、江戸時代に季節外れの果物を手に入れるのは至難の業です。

 

番頭はなんとか探し当てた果物屋でみかんを手にすることができますが、

金額が1個「千両」。

今の価値にすると5千万~8千万円。驚愕の価格です。

 

主人は、息子の(若旦那)の命が千両で買えるならと、

その「千両みかん」を購入します。

若旦那は、3房残してぺろりと平らげ、元気になります。

2房は両親。1房は番頭に。

しかし番頭は「暖簾分けしてもらったところで50両…」。

3房のみかんを持って夜逃げしたところで話は終わります。

 

落語の話から神田を知るのも面白いかもしれません。

※イメージ

 

H.Hataya

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