今年も桜前線を追いかけて
自分ではそんなに車の運転は好きじゃないと思っている田中ですが、
今年も桜前線を追いかけて東北の桜に会いに北上してきました。
福島県に2年連続お邪魔したこともあって、今年は宮城県か岩手県にと思っていたのですが、
桜の開花に合わせて気候も連日春というより夏に近い日々が続き、桜を追う間もなく、
あっという間に桜前線は北上して行ってしまいました。
ちょうど弘前城のお堀の大工事があり、弘前城が現在と同じ場所で見られるのは今年が最後、
また同じ景色が見られるのは10年先ということを知り、
昨年から行きたい気持ちがありつつも、やはり遠いこともあって、
なかなか踏ん切りがつかなかったのですが、「今年の桜まで同風景で見られる」と知り、
今年行かなかったら本当に10年先まで見られない、10年後にまた行けるかも分からない、
ということもあり、意を決して行くことにしました。
4月末のある日。
夜出発し、途中で仮眠・休憩をはさみつつ北上したところ、片道12時間で弘前に到着しました。
今から7年前に一人旅で犬を連れて車で行った事があったのですが、
こんなに遠かったのか。。。と改めて実感しました。
何とかお昼頃に弘前に到着し、臨時駐車場になっている青果市場(りんごの出荷箱が山積みになっていました)に車を駐車。犬たちは車の中でお留守番です。
(※真夏は車で出かけることがあっても、車の中に犬たちを置いていくことはありません)
※余談ですが、弘前城及び弘前公園は「犬禁止」場所です。
7年前に行った際にもお城はダメだと把握して向かったのですが、周りの公園も入園禁止になっている看板を目にし、徹底されているのだなと実感していたのですが、(ちなみに、公園内に入らなくても周辺道路のみでも充分見応えのある桜の景色が味わえます)
今回、小型犬を抱っこで連れている方を数名見かけました。
てっきり規制が緩和されたものと思ったのですが、再度調べてみると、やはり「入園禁止」でした。
マナーは守らないとですね。
参照:弘前公園のサイトより(http://www.hirosakipark.jp/3324.html)
そこから無料シャトルバスが出ており、バスで弘前城近くまで連れて行ってもらいました。
(ただ、弘前公園前などではなく、弘前城から徒歩15分と微妙に離れたところまでというのが残念でした。)
開花状況は、満開!でした。
弘前公園周辺でもこんなにきれいな桜が見られます
日本最古のソメイヨシノ
弘前城です。やはりお城と桜は合いますね
今回修繕する石垣。今回期間限定でお堀に下りることが出来ました
橋の上から再び弘前城と桜です
犬たちが車の中で待っているので、早く戻る予定だったのですが、
予想外に見ごたえがあり、気づけば夕方近くになってしまっていました。
そして、今回は珍しく宿泊しました。
宿泊先は十和田湖畔。
弘前市から十和田湖畔まで30~40分で到着する距離ということで、その途中で夕食をとってから宿にと思っていたのですが、到着した時間には(と言ってもまだ17時過ぎ)お店がどこも開いていなく。
結局、近くのホテル内にあるレストランでやっと夕食にありつけました。
1日移動が長かったこともあり、犬たちを含めてぐったりだったのですが、そこで終わりではなかったのです。
前にもほかの宿であったのですが、やはり緑が豊かな場所だと虫も多く…。
今回も例に及ばず「カメムシ」「テントウムシ」に追われる夜でした。
到着した際には、霧で見えにくかった湖畔も翌日朝には太陽に照らされて、光り輝いていました。
さすがにまだ水に入る季節ではないので止めましたが、夏は最高のロケーションだと思います。
(さすがに、青森は正直遠い~ですが(笑))
十和田湖にて
十和田湖の水質はとてもきれいで透き通っていました
翌日の予定は、写真で見てからずっと行きたかった場所へ向かいました。
下調べでは、片道4時間程だったのですが、ナビをセットすると「8時間!」。
ちなみに、翌日はこの場所のみの予定だったので、帰宅するつもりで宿はとっていません。
今回の旅の合言葉「行けるところまで行ってみよう~」の通り、出発しました。
下道がほとんどだったのですが、朝9時に出発して着いたのが13時頃。
予定通り4時間で到着した場所とは、弘前・十和田湖よりさらに北上した下北半島の「尻屋崎」というところです。
なんと、ここには寒立馬(かんだちめ)という野生の馬が生息している場所なんです。
「灯台の下にいる」と思っていた馬の姿はまったくなく落胆していたのですが、
せっかく来たのだし、ぐるっと周って帰ろうと、来た道とは反対に走って5分ほど。
馬が居ましたっ!!!
もう大感激で、車を脇に止めて、しずかーに駆け寄っていき、パパラッチのように馬を激写している自分が居ました。
(ちなみに、野生の馬なので、むやみに触らず見るだけです)
灯台の下に居なかったのは残念でしたが、馬と会えただけで嬉しく(ちなみに、そんなに馬好きというわけでもありません(笑))、その場を離れその先へと走っていくと、また馬が数頭いました。
また車を脇に止めて、カメラ小僧のように食事中の馬の近くに駆け寄っていき、パチリ。
今回犬たちを撮影したよりも多いです(笑)
もうこれで思い残すことはない!と青森をあとにすることに。
広大な敷地、風が吹きやすい地形のためか、至る所に「風力発電の風車」が設置されていました。
今までにも見た事はありますが、こんなに大量に設置されているところは初めてでした。
このまま帰宅の予定でしたが、途中高速を走っていると、「久慈方面」の文字を発見。
久慈といえば、「北限の海女」NHK朝のテレビ小説の「あまちゃん」の舞台となった場所です。
行こうかどうしようかと迷いつつ、せっかくここまで来たのに、行かないのももったいない!と気付けば車は一路久慈方面へ。
久慈の市街地に行く途中、主人公の高校の舞台「種市高校」の看板、同じく道中で「津波到達場所」という看板を見かけ、ウキウキした気持ちとはたして軽い気持ちで行っていいのかいう気持ちが織り交ざった感覚になりつつ、久慈の市街地に着きました。
まったくのノープランだったので、まずは目に入った「道の駅」に行くことに。
これが大正解でした!
道の駅「久慈」はあまちゃんのオープニングの音楽が流れ、劇中のお祭りでも使用された山車が展示されていたりと、あまちゃんずくしの道の駅でした。
あまちゃんファンにはたまらない、「三陸鉄道」の横姿と「観光協会」が入っていた建物が残っていました(老朽化と震災の被害によって壊されるというのを聞いていたので、残っていて感無量でした)
そして、駅前では盛岡信金さんを発見!(いろんな街に行くとその地の「信用金庫」を発見するのが楽しみの一つになっています。弘前市でも東奥信金さんを発見しました!)
三陸鉄道 久慈駅とJR久慈駅
久慈駅前デパート
怖がりなので、噴水が出たら腰を抜かすと思ったのですが、意外と大丈夫なようでした。
久慈駅前に行けて、少しだけですがあまちゃんの景色が見られて疲れも飛ぶ勢いでした。
走行距離約1,800km!過去最高の長距離の運転距離となった旅行でした。
A.Tanaka