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デザインのヒントⅢ

2018年8月17日

デザイナーの田中です。

今回もまたデザイン制作のヒントになったり、

刺激になったりするものを取り上げてみたいと思います。

 

前回は日本が誇る「プリミティブアート」、

「縄文美術」を紹介しました。

今回は少し時代の下がったもので、

意外と親近感のあるアート、「埴輪」をご紹介します。

古墳時代に副葬品として作られた埴輪は、

当時の生活や風俗を反映していて興味深いのですが、

造形としては縄文とはまた違っていて、

「シンプル」にまとめているのがデザイン的で魅力的です。

こちらは当時の住居を象った埴輪です。

住まいの様子がうかがえると同時に、その時代の空気を

感じさせてくれます。

これは踊っている人を表現していますが、

アクティブでダイナミックな動きとは対象的に、

ポーズや表情は限りなく簡素化され、

一度見たら忘れられない造形となっています。

象徴化されたフォルムはユーモラスで、

微笑ましくも癒される感じです。

次は動物シリーズ。猿とイノシシです。

特徴を捉えながらも大胆にデフォルメされ、

抽象化されたフォルムは現代的ですらあります。

どこかユーモアを感じるのは、当時の人々にとっても

猿やイノシシが身近で親しまれていたのだと感じられます。

 

作ることがなにがしかの作為によるものでなく、

純粋に感じたものをシンプルに表現する姿は、

現代のデザインにも必要なもののように思いました。

出展:東京国立博物館HPより

 

W.Tanaka

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