デザインのヒントⅡ
2018年6月8日
カテゴリ:お仕事のこと スタッフの趣味イロイロ
デザイナーの田中です。
今回もまたデザイン制作のヒントになったり、
刺激になったりするものを取り上げてみたいと思います。
前回ご紹介した「プリミティブアート」ですが、
日本にも誇るべき素敵なアートが存在していました。
それが今回のテーマ、「縄文美術」です。
あちこちでよく見かけたことも多い、遮光式土偶です。
女性をモチーフに、とか、豊穣を表現、などと解説されていますが、
実際この独創的なフォルムからは、比肩できないほどの
造形力と表現力、発想のオリジナリティを感じます。
その意味では、このような土面もあり、
祭祀などで用いられたりという推測も成り立つかと思います。
人ではない、神を象徴化したものとも言われますが、
イメージを膨らませる楽しさは尽きません。
こちらも独特な顔です。
意味を考えるよりも、形の面白さ、
またこんな造形をする人の面白さ、という側面に
意識が向かっていきます。
これなどは壷なのですが、日常の用途なのかわかりませんが
道具にもこのように表現を取り込んでいます。
現代の人が思う以上に、クリエイティブだった縄文人。
なにかしらパワーをもらえたらと思います。
*出展:東京国立博物館・平成館HPより
W.Tanaka