世界遺産に登録された「和紙」
すっかり春めいてきましたね。
花粉症で鼻の頭を赤くしている吉澤です。
桜が開花しはじめ、見頃が待ち遠しい毎日です!
ちなみに、実家の庭の桜は満開でした。(先週末の写真、種類は不明です)
先日、会社近くの「小津和紙」という日本橋にある和紙専門店の前で、
地元の“のぼり旗”が飾られているのを見て、せっかくなので写真をパチリ。
そのつながりから、今日は少し地元自慢をさせていただこうと思います。
私が生まれ育った町は、「手漉き和紙」の町として有名です。
昨年11月、この「和紙:日本の手漉和紙技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
この登録では、「石州半紙(せきしゅうばんし)」(島根県浜田市)、
「本美濃紙(ほんみのし)」(岐阜県美濃市)、そして、
「細川紙(ほそかわし)」(埼玉県小川町、東秩父村)の3つの和紙が対象となりました。
※写真はHPから。
「世界遺産登録!」ということで、街中には多くの旗が立ち(日本橋に飾られていたものと同じ)、
地域活性・観光誘致の起爆剤としての期待が感じられます。
和紙が特産だからだと思いますが、毎年7月には「七夕まつり」が開催され(昭和24年から開催)、
有名な「仙台七夕まつり」のように、多くの竹飾りが祭を彩ります。
町内には紙問屋さんも多く、私にとっても和紙は小さい頃からとても身近な存在でした。
昔暮らしていた家のお隣さんは、着物を包む「たとう紙」をつくっていました。
和紙にまつわる一番の思い出は、中学校の卒業証書です。
中学3年の夏休み、学校に登校して自分の卒業証書を漉きました。
一人一人に職人さんがついて指導してもらいながら漉いて、良い思い出になりましたが、
卒業式直前に担任の先生から衝撃の一言が。
「印刷業者さんが卒業式の日付を間違えて印刷したため、刷り直しになりました。
今からでは間に合わないので、業者が漉いた和紙に変更になります」と…。
結局、自分で漉いた卒業証書を手にすることができませんでした。
当時は、「なんじゃそりゃ?!」と友人たちと笑い合って終わりましたが、
今となっては非常に残念に思います。
この仕事をしている私にとっては、誤植には気を付けよう!と、肝に銘じる出来事でした。(笑)
この他自慢できることと言ったら、豊かな自然環境です。(※自然しかないとも言えます)
まわりにはゴルフ場が多くあり、山に囲まれた「夏暑くて冬寒い」盆地ですが、
川(水)がきれいなこともあり、町内には酒蔵が3カ所あります。
この川も観光資源として注目されていて、家の近くの川は遊歩道がきれいに整備され、
いまでは憩いの場所となり、地域の遊び場になっているようです。
(昔はうっそうと木々が茂り、泳いで魚を取って遊んでいたのが懐かしいです…。)
そんな町で育った私ですが、残念ながら地元の良さを全部把握しきれていません。
時々しか帰れていませんが、とにかく地元が大好きです。
世界遺産登録で注目されて嬉しいですし、
いろいろな地場産業を活かして発展してもらいたいという気持ちもありますが、
反面、いつまでも昔の良さ・素朴さは残してもらいたいと感じています。
まだまだ“魅力”はありますが、今回はこの辺で。
また地元紹介ができればと思います。
M.Yoshizawa