20年後に読みたい本
2016年7月29日
カテゴリ:日々のこと スタッフの趣味イロイロ
毎日暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?
熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
あまりの暑さに、趣味の散歩を早朝行っている幡谷です。
本日は、私の好きな作家、村上春樹の『ノルウェイの森』をご紹介します。
この本は、初めて村上春樹を読んだ作品でした。
「僕」である主人公の学生時代の物語で、死、人生、恋愛など村上春樹独特の世界観をもって描かれています。
ベストセラーになり、6年ほど前には映画化もされました。
今から20年以上前に読んだのですが、その頃の私は、白黒はっきりしない主人公にイライラしていました。
結局、どうしたいのかわからず、作品の良さが皆目理解できませんでした。
ただ、後半から加速する主人公の恋愛の情熱は、一緒に走っている感覚に陥るほど、一気に読み進めました。
その勢いは今も感覚として残っています。
初めて読んだ日から20数年を経て最近、改めて読みました。
主人公の気持ちが全てわかったわけではありませんが、白黒ではなくグレーの部分でもがく、どうしていいかわからない感情や行動。それがリアルで人間らしく感じたのです。
しかし、恋愛の情熱は初めて読んだあのときと同じ感覚でした。
この先、20年後にまた読み、もっと主人公の思いや作品の深さを理解したいと思います。
新たな感覚を味わう20年後の自分を楽しみにしています。
HPより
H.Hataya