東北桜旅【山形】
日中は30度を超える真夏日もあり、急ぎ夏服を引っ張り出した幡谷です。
ここ数年の夏の暑さは尋常ではありません。
迎えるには今から心構えが必要です。
さて、すっかり季節は夏に向かっていますが、
GWに“東北桜旅”へと山形に行ってきたことをご紹介します。
「東北・夢の桜街道」に関わらせていただいていることもあり、
写真で見るのとは違う、現地を体感するのが“桜旅”の醍醐味といえます。
今回、2日間にかけて4つの札所を訪れました。
●四十番札所:月岡公園
米沢の伊達氏や上杉氏との攻防の舞台となった上山城(月岡城)は、
小高い丘の上にあり、きれいに整備されていました。
桜は葉桜でした
●四十一番札所:西蔵王放牧場の大山桜
西蔵王放牧場の敷地内に自生している樹齢100年を超える大山桜は、
“西行桜”と呼ばれ親しまれているそうです。
大自然の中、ひたすら歩き続けましたが、あまりの敷地の広さに
“西行桜”を見つけることはできませんでした。残念です。
しかし、桜と新緑、そして青空がとてもきれいで気持ちが良かったです。
川のせせらぎと鳥のさえずり、風の音がこの空間の主でした。
普段、聞くことができない音や自然のにおいを思う存分味わうことができました。
広大な敷地に広がる“桜と緑”
●四十四番札所:天童公園
天童市の中心にある天童公園(舞鶴山)は、思った以上に広い敷地でした。
いくつかの散策コースがあり、ひとつ歩いてみました。
静かな空間で風も心地良く、気持ちのいい時間を過ごすことができました。
天童市は、将棋駒の生産が日本一で、山頂の展望広場で行われる4月の中旬の「人間将棋」では多くの人で賑わうそうです。
ぜひ、今度は生で見てみたいと思いました。
碁盤の目を利用して人間将棋が行われます
人間将棋 (東北・夢の桜街道HPより)
●三十五番札所:松が岬公園
米沢城址を整備した松が岬公園は、伊達正宗が生まれたとされ、
上杉家の居城であった歴史ある場所で多くの人が訪れていました。
中に入ると、上杉謙信を祭る上杉神社があり、参拝者の長蛇の列ができていました。
お堀の桜は葉桜でした
●最上川三難所舟下り
せっかく山形にきたので、最上川の船下りを体験しました。
雪解け水が多く流れているこの時期は、船の操縦も至難の業とのことです。
元々、このあたりは水深が浅く、岩が至る所にあるそうです。
そのため、水が増量してしまうと目印が隠れてしまい、操縦も普段以上に気を使うそうです。
経験豊富な船頭さんも要所では緊張していました。
雄大な最上川
初めての訪れた山形は、山形牛、米沢牛もおいしく、
何より山形の人たちが優しい、居心地の良い場所でした。
ゆったりとした時間が流れ、癒されました。
東日本大震災から、4年が経ちました。
まだまだ復興が進んでいないところも多くあると聞きます。
桜旅に出かけることで、少しでも復興に役立てればと思います。
H.Hataya