お正月の風習
新年明けましておめでとうございます。
2019年の初ブログを担当させていただきます若狭です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか?
今年は9連休の方も多かったのでは???
しかし終わってみればお正月休みもあっという間ですね。
ところで皆さん、
お正月には様々な風習がありますが、その由来や意味をご存知でしょうか?
「なんとなく今までそうやってきたから、、、」という方も多いのでは?
そんな方々(と知識不足の自分)のために、お正月の風習についてご紹介します。
◆門松
門松は、新年に年神(としがみ)様が迷わずやってくるための目印です。
立てる木には杉なども使われていましたが、平安時代に
「常緑の松は神様が宿る木」であり、
神様をお待ちするのにふさわしいと考えられ、松が使われるようになりました。
門松を立てるのは、28日頃がよいといわれ、
門松を飾っておく期間=年神様がいらっしゃる期間となるので、
これを「松の内」(一般的には1月7日まで)といい、
年始の挨拶や年賀状のやりとり、初詣をするのも松の内とされています。
◆除夜の鐘
大晦日は、年神様を寝ずに待つ日とされていました。
その前にお祓いをするために、寺院では深夜零時をまたいで
108回鐘をつきます。怒りや嫉妬など人間にある108の煩悩を
鐘の音で絶つためといわれています。
中国で宋の時代から始まったもので、一般的には、
107回は旧年の内につき、残りの1回は新年につきます。
◆鏡餅
元旦には年神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭にやってくるとされています。
お迎えした年神様の依り代(よりしろ)、つまり居場所が「鏡餅」なのです。
年神様の「御魂」(みたま)は、年神様が依りつく鏡餅に宿るとされ、
この鏡餅の餅玉を分けていただくことで「魂」をいただいたのです。
その年の魂となる「年魂」をあらわす餅玉は、
家長が家族に「御年魂」「御年玉」として分け与えました。
これがお年玉のルーツで、玉には「魂」という意味があります。
そして、いただいた「魂」を体内に取り込むための料理が「雑煮」です。
◆おせち料理
おせち料理は年神様に供えるための供物料理です。
家族の繁栄を願う縁起物が多く、めでたさが重なるよう重箱に詰めます。
おせち料理やお雑煮をいただくときには、普段使いの箸ではなく、
縁起の良い「祝い箸」を使います。「祝い箸」は、両方の先端が細くなっていて、
「両口箸」とも呼ばれます。それは、一方は神様用、もう一方を人が使うためで、
“神人共食”を意味しています。新年を祝い、
1年の恩恵を授かる意味から年神様と食事を共にするという意味をもちます。
◆初夢
元日、または2日の夜に見る夢で、初夢にその年の運勢が表れるとされたことから、
夢の内容で新年の運勢を占いました。
吉夢を見るために宝船や獏の絵を枕の下に敷いたり、回文を唱えたりします。
「一富士、二鷹、三茄子」が吉夢として有名です。
それぞれのいわれは次の通りです。
【富士】高くて美しい山で、高い目標や理想をかなえる立身出世を象徴。裾広がりも縁起がよい。
【鷹】高く、強く羽ばたき大空を舞うので、開運につながる。
【茄子】財を成す、子を成すなど、事を「成す」ことに通じて縁起がよい。
◆七草粥
お正月7日「人日の節供」に邪気を払うために食べるのが「七草粥」です。
古代中国では元旦から7日目に人を占い、刑を行わず、
7種の若菜を粥に入れて無病息災を願っていました。
この風習が日本へ伝わり、日本古来の若草摘みという風習と結びついて七草粥となり、
江戸時代に公式行事となりました。
お正月につい、いろいろ食べ過ぎて疲れた胃を休ませる効果もあります。
いかがでしたでしょうか?
実は調べてみると他にもまだまだたくさんあるのですが、
長くなってしまいますので、今回はここまでにしたいと思います。
2020年のお正月は、風習の由来や意味を理解した上で迎えたいですね。
ところで、1月11日は「鏡開き※」ですよ!
お忘れなく~
※鏡開き:松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りすること。
(松の内を1月7日までとする地方では11日に、関西など松の内を15日とする地方では15日に鏡開きを行う場合が多い)