デザインのヒント
2018年2月16日
カテゴリ:スタッフの趣味イロイロ
デザイナーの田中です。
今回もまたデザイン制作のヒントになったり、
刺激になったりするものを取り上げてみたいと思います。
物を見る目の多様性というか、視点の変化を意識したときに、
時々触れてみたくなるのが「プリミティブアート」です。
西洋の文明にさらされていない、独自の文化を持った様々な部族の土着的な、
そして独創的な絵や立体物、装飾などです。
学校で習う、いわゆる「美術」という教養とは一味違う、
制作の情熱や作者の熱量などが直接的に感じられます。
意識的に作為を持って不可思議な形を追うのではなく、
こう見えた、感じた、というように思えます。
その形には意味があり、直接の感動だったり、
ときには宗教的な意味合いや、自然への畏怖など、
作者の心の響きや思いが、子供の絵のように
ダイレクトに表現されているかのようです。
実際、ピカソなどもプリミティブアートに刺激を受けていた
というのは有名な話ですが、
人間の根底にあるものは、案外共通のものが多いのかもしれません。
時代も距離も感性も離れた人々の作品に、
隠されたヒントを探っていけたらと思います。
*写真は「アフリカンアートミュージアム」HPから
W.Tanaka